HIROSHI 
 KINOSHITA 

人生をかけて取り組みたいことを日本で見出すことができなかった私は、二十歳で大学を辞め海外に出ました。

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ここではないどこかに自分の居場所を探していた当時、2年間アジア10ヵ国を旅をする中で、息を飲むような自然や、考えもしなかった様々な人生観に出会いました。

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インドのマザーハウスでは死が常に目の前にあり、その現実に向き合う奉仕の中には経験したことのない手触り感のある命の実感を感じることができました。

 

自分の子供を持たない選択をしたがゆえに、生きるものすべてを自身の子供のように慈しむことができるという女性の話には、固定概念に捉われていたら感じることができない新鮮な気づきがありました。

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志を立て自覚的な歩み始めた時、他責の人生を送っていた時には直面することのなかった多くの選択に迫られ、その選択が一般的でない時ほど多くの否定と不安に直面することとなります。

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自分で決断をしなければその場で傷つくことはありませんし、不安から目をそらせば一時的には困難に直面することはないかもしれません。

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ただ、今までの人生を振り返った際、大きなリスクを伴う挑戦を選んだことほど、その決断が自分にとって正しい選択であったとの思いを日毎に深めています。